特定の職業において、特殊な環境や勤務形態で働き続けていることによって引き起こされる病気が、つまり職業病というものです。
世の中にはさまざまな職業があり、さまざまな職業病が存在します。
もちろん介護職を続けていくうえでも、いくつか現れやすい職業病というものもあります。
介護職を始める前、あるいは症状が現れる前に、知識を有していると、未然に防いだり、症状を軽減させることができるでしょう。
介護職に多い職業病としてよく知られるものは、腰痛があります。
介護職は、その名の通り高齢者や身体障害者などの介護をすることが仕事ですが、被介護者の体を支え、時には抱えて移動する場面が多くあります。
おおよその場合、被介護者は身体的に大人であり、介護者と身体的な大きさに差がないことが多く、重労働です。
また、介護の間で同じ体制を長時間続けていなければならないこともあり、腰痛を引き起こしやすい環境なのです。
これを防ぐためには、腰に負担にならないような体制でできるだけ工夫して介護を行うことが重要です。
また、介護は施設によっては24時間体制で運営し、夜勤もあります。
時に被介護者は介護者に対してつらく当たることもあるのです。
介護の仕事は、被介護者の症状が改善するよりも、悪化することを防ぐという多職業でもあります。
そのため、生活リズムが崩れがちであり、体調不良になって精神的な負担にもなるため、精神的に病んでしまうことも多くなるのが現状なのです。
また、職業病とは異なるが、年配の方と話す場合には自然と声が大きくなってしまうといったことが癖となる人も多くいます。
仕事内容も特殊な部分もあるため、思いもよらぬ職業病や癖が付いてしまうことが多くあるのです。